安心の終活について考える - 行政書士スギモト事務所
          終活,相続,許認可,書類作成,後見のご相談など
  • 安心の終活について考える

    「終活」とは、とても範囲が広くて一言では表しにくいです。

    例を挙げるなら・・・

    お墓の準備や墓じまいのことを考える、

    老後資金の準備、

    終の棲家はどこにするか、

    いま住んでいる家は処分するのか子供にあげるのか、

    荷物の整理はいつするか、

    メールの整理はしておいた方がいいのか、

    ブログなどのアカウントは、

    パスワードは忘れていないか、

    車は廃車にするのか、

    預貯金をどうするか、

    お葬式では音楽を鳴らしてもらいたい、

    親から相続した土地は国庫帰属制度が使えるだろうか、

    最期は延命治療はしたくない、

    この先の旅行の計画を立てたい、

    新しい趣味にチャレンジしたい、

    孫との時間の過ごし方を考えたい、

    健康づくりに励みたい・・・。

     

    もしも、もの忘れに悩んでいたら、

    実はご家族に心配されていたら、

    一人で悩んでいたら・・・。

     

    誰か頼れる人を探しておくことも終活のひとつです。家族であったり友人であったり、知人ではない話しやすい相談相手など、一人で悩むより、ちょっと話を聞いてくれる人、おられますか?

     

    エンディングノートを使ってみるのも手段の一つですが、それだけでは自分や周りの方の安心が守れないこともあります。

     

    例えば、最後の治療

    最後の治療では、ご家族から「先生!たすけてください!」と頼まれれば医師は延命治療をせざるを得ません。その結果、チューブにつながれた状態で過ごすことになるかもしれません。でも、それは本当にあなたの意思ですか?意思をはっきりさせた書面「尊厳死宣言書」を書き、公正証書にしておくことができます。

     

    誰かに財産を遺したい場合

    例えば、いままで世話をしてくれていた長男の嫁。「せめてものお礼に、彼女にわずかでも財産を遺したい。長男が相続すれば嫁にも行き渡ることになるからそれでいいだろう」いいえ。よくありません。きちんと「遺言書」を書く必要があります。感謝の気持ちも書き添えて。

    また、長男があなたの気持ちをくみ取ってくれるように、できれば普段から話をすることが大切です。家族とどうやって話をしようか、、、そんな悩み事でも話に来てください。

     

    お墓のこと

    親族が遠方だから、自分の代のうちに墓じまいをしたいと思っていたができなかった。せめて子供の代に墓じまいをして、少しでも早く負担を軽くしてほしい。

    そう思うなら、家族で事前に話し合ったり、エンディングノートを書いたりして希望を伝えましょう。

     

    終活を考えることは、未来の安心に繋がります。

    終活は、一言で片付けられないくらい幅が広く、内容も人それぞれです。漠然とした印象で、何から始めればいいのかもわからない方もおられると思います。一度にやろうとせず、気になるところから始めていきましょう。

    始めていくと備えるべきこともわかってきて、続きの人生が豊かになるヒントも見つけられるかもしれません。

     

    もしも、認知症の気配を感じて不安を抱いていたら、「もの忘れ外来」や「脳神経内科、外科」などを受診してみましょう。自覚はないものの、家族が自分のもの忘れを心配しているのを感じている場合も、受診のきっかけになるでしょう。

     

    自分が受診した方がいいのかどうかわからない場合は、お近くで行われている認知症カフェやつどいがあれば参加してみるのもいいと思います。どこにあるかわからない場合は、地域包括センターに聞けばわかるでしょう。他の参加者の話を聞くことで、自分の状態を見つめることができるかもしれません。

     

    認知症と診断されて、どこに相談にいけばいいか、とか、どんな準備が必要かわからず困ったときは、例えば「地域包括支援センター」。各自治体に複数カ所設けられています。この事務所は滋賀県大津市にありますが、同じ大津市内に十数カ所存在しています(『あんしん長寿』という名称であることも)。インターネットの検索窓に「〇〇市 地域包括支援センター」で検索すれば出てきますし、役所の長寿政策課(名称が異なる場合があります)で連絡先を教えてもらうことができます。役所が遠い場合には、最寄りの支所などで問い合わせてみてください。

    また、社会福祉協議会の窓口でも相談に応じてくれます。

    関連する必要な制度などを教えてもらえます(認知症ケアパスという冊子を作成しているか聞いてみて、あればもらいましょう)。

     

    この他に、「認知症の人と家族の会」という団体もあり、全国47都道府県に支部があります。県内各地で「つどい」を行っています。滋賀県では、県から委託を受けて無料電話相談を行っています(平日10時~15時 0120-294-473)。「つどい」には介護家族が日ごろの悩みを話しに来られたり、認知症と診断されたご本人が顔を出してお話を聞かせてくださいます。

     

    認知症かもしれないと不安に感じたとき、あるいは診断されたとき、ただでさえ心細くなったり不安に感じるのに、どこに、誰に相談すればいいかわからないということもあると思います。そんなときに思い出せるかわかりませんが、頭の片隅にあると少しは役に立つかもしれないと思い、一例ではありますがご紹介させていただきました。

     

    つどい「ふたば」

    認知症の人と家族の会滋賀県支部に新しいつどいがオープンしました。

    毎月第一木曜日の午前10時30分~12時30分

    場所は平和堂坂本店3階

    まだ始まったばかりのつどいです。気ままに立ち寄ってくれる方々ととりとめのない話しをしているうちに、いつの間にか2時間が過ぎてしまいます。

    是非覗きに来てください。

2024-02-07 | Category: メインコンテンツ, 終活