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病気の人を看取ったとき~在宅看取り
看取ったとき、どうすればいい?
もしも、目の前で病気の家族や友人が亡くなったら、あなたはどうしますか?
警察を呼びますか?
まずは、その人の在宅看取りを支援してくれている医師に連絡をしましょう。
第一発見者ですが
ちょっと不謹慎な物言いになるかもしれませんが。
亡くなったら、つまりご遺体がそこにあるわけです。
サスペンスドラマだったら、パトカーが何台も来る場面を想像してしまうかもしれません。
刑事さんに囲まれて取り調べとか受けるんだろうか、なんて想像したりして。
いえ、ここは警察ではなく、先ほどいいましたとおり、医師を呼んでください。
6割が最期のひとときを自宅で過ごすことを希望~「亡くなるまで自宅」は1割
どれだけの人が在宅での最期を希望しているのだろう・・・。
ということで、調査です。
厚生労働省の平成29年「看取り」参考資料によりますと、最期の最期まで自宅にいたいと希望する方は1割ほどです。在宅での最期を希望しつつも、ほんとうの最期は病院で、と考えている人は約5割。
本当の最期に、自宅にいることを希望しない人の理由は、
・介護してくれる家族に負担がかかる
が、一番多く、次に
・症状が急変したときの対応に不安がある
との答え。
3つ目に多かったのは、
・往診が増えると費用がかさむ
といった経済的理由による回答でした。
「往診してくれる医師がいない」、「訪問看護・介護体制が整っていない」、「介護してくれる家族がいない」などの取り巻く環境に関する回答がちらほらありますが、最期の最期は病院や施設で、と思っている方が多いようです(複数回答でのアンケート結果)。
延命治療について
人口呼吸器とか胃ろうとか心肺蘇生とか、病床で管につながれている姿を想像しますが、同じく厚生労働省の「人生の最終段階における医療に関する意識調査集計結果(速報)の概要」によると、「末期がんで食事や呼吸が不自由であるが、痛みはなく、意識や判断力は健康なときと同様の場合」に希望する治療方針では、約7割ほどの方が、人口呼吸器の使用、胃ろう、心肺蘇生処置を「どちらかといえば望まない」「望まない」と回答しています。
わたしは、自分がもし病床で、もうよくならないと医師が匙を投げる段階に行ったら、延命治療をしてもらわないよう『尊厳死宣言書』を準備しておこうと思っています。
そういう段階で、医師が家族に「どうします?」と質問して返事に困る姿を想像したくないですし、お金もかかるし。
ただ、しんどいのはイヤなので、痛み止めのための処置とのどが渇いたときの水分補給はしていただきたいところです。